三菱電機(野間口有社長)は3月10日、DVDレコーダー「楽レコ」シリーズ5機種を5月21日から順次発売すると発表した。DVDレコーダーの発売に先立ち、DVDプレーヤー2機種を3月26日から順次発売する。同社では、DVDレコーダーに本格参入することで、デジタル家電機器の販売を手がけるデジタルメディア事業の売上高を「06年度に03年度の30%増を目指す」(大草文夫・執行役副社長リビング・デジタルメディア事業本部長)ための弾みとしたい考え。
また、デジタルメディア事業推進体制として、4月1日付でデジタルメディア統括事業統括のドメイン長を設置するなど国内でのデジタル家電販売に本格的に取り組む。販売促進では、150人体制の「デジタルパーフェクトチーム」を結成し、全国量販店への販売施策を強化。「三菱ブランドは、白物家電で良い地位を築いていると自負しているが、デジタル家電に関しては競合他社より出遅れているのが現状。家電の確固たる地位を維持してくためにも、デジタル家電市場への参入を積極的に行い、販売ルートを確保していく」ことも狙いとしている。今年5月には、液晶テレビを中心に薄型テレビの本格展開も計画している。
海外では、DVDプレーヤーおよびレコーダーを拡販するため、船井電機との合弁会社である香港デジテック社を設立しており、三菱の技術力と船井電機の製造・部材調達力を生かしてグローバル展開を加速。北米や欧州で低価格のDVDプレーヤーに対抗する方針。
今回発表した「楽レコ」シリーズは、電源を入れてから操作できるまでの時間を1.5秒にしたことや、EP(長時間)モードの1時間番組を36倍速でダビング可能など高速化に重点を置いた。録画予約では、EPG(電子番組表)機能の搭載によって、誰でも簡単に操作できることを追求している。
価格はオープンプライスだが、最上位機種の「DVR-HE700」はHDD容量250GBで13万円前後をめどとする。HDD容量160GBの中位機種「DVR-HE600」は、ボリュームゾーンとして10万円前後。80GBの「DVR-HE500」は8万円前後。ビデオ一体型DVDレコーダーの「DVR-S300」は6万円前後、HDDを搭載していない「DVR-T100」は5万円前後とした。DVDプレーヤーでは、ビデオ一体型の「DJ-VG130」が2万5000円前後、「DJ-P230」が1万3000円前後に設定している。
1か月の販売台数は、DVDレコーダーで4万3000台、DVDプレイヤーで2万5000台を見込んでいる。「DVR-HE600」と「DJ-VG130」については1万5000台の販売台数としており、拡販のための中核商品として位置づけている。
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