情報処理推進機構(IPA)は3月4日、2月のウイルスおよび不正アクセスの届出状況を発表した。2月のウイルス届出件数は1733件で、1月の1323件と比べて約3割増加した。
W32/Mydoomは、2月にも亜種が出現し、届出件数は637件に達した。W32/Mydoom(1月27日出現)、W32/Mydoom.B(1月29日出現)、W32/Mydoom.F(2月21日出現)が特に猛威を振るった。そのほか、W32/Klezが171件、W32/Mimailが163件、W32/Netskyが150件だった。
短期間に亜種が出現しており、感染メールの件名や添付ファイル名はおびただしい数にのぼる。IPAは「安易に添付ファイルを開かない」「ワクチンソフトで検査する」などの対策を呼びかけている。
最近のウイルスは、ほとんどの場合、差出人(From)のアドレスを詐称している。そのため、ウイルスに感染している旨の警告メールや宛先不明のエラーメールなどが、感染していない(詐称に利用された)アドレスに届くといったケースが増えている。「警告メールを受信しても、あわてずにウイルスチェックを行うべきだ」(IPA)
また、2月の不正アクセスの届出件数は37件で、1月の28件と比べて約3割増加した。ただし、被害届出件数は4件(侵入1件、ID不正利用1件、不正プラグラムの強制ダウンロード2件)で、1月の8件から半減した。
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