イーピー・エンジン(坂井直樹社長)、チームラボ(猪子寿之社長)およびネットマイル(水野千秋社長)の3社は3月3日、インターネットを使ったブランド解析・消費者動向分析・モニタリングサービス「BDB(ブランドデータバンク)」を4月上旬から専用サイトにおいて提供開始すると発表した。1ブランドごとに有料で提供する。
新サービスは、ネットマイルで半年ごとに行う記述式も含めたアンケートをもとに、個人の持ち物の嗜好やランキング、特定の企業製品を使う個人の消費動向などをデータで提供するASPサービス。モニターから得たデータをあらかじめイーピー・エンジンのデータベースに蓄えておき、ランキング表などの形で顧客企業に有料でASP提供する。データベース構築はチームラボが担当する。
収録ジャンルは106ジャンルで、
――の3つのブランドに分かれている。消費者サンプル数は3万件。
イーピー・エンジンの坂井直樹社長は、「新サービスの基本コンセプトとなっているEP(エモーショナル・プログラム)は、嗜好を9タイプに分けてブランドの把握をするもの。これまで、自動車、電機など大手メーカーのブランド調査を行ってきたが、3社の共同提供とすることで、データの更新やサンプル回収が容易になり、また低価格で多様な質問ができるようになった」と述べ、自社や競業他社ブランドのユーザープロファイルを知りたい企業や、これまで費用や時間の制限でマーケティング調査ができなかった企業を取り込んでいく考え。
分析機能としては、
――の4つを提供する。
価格は、初期費用20万円、月額費用5万円から。1ブランド追加ごとに3000円から5000円程度で販売する予定。ブランドデータは半年ごとで更新し、同じブランドでも新しいデータが欲しいユーザーはその都度データを購入する仕組 み。
3社では、自動車、電機、通信、化粧品、食品などのメーカーを中心とした商品企画、宣伝などに関わる担当者をターゲットに、初年度は契約件数100件、1億円の売り上げを見込んでいる。
なお、契約中の顧客には、半年ごとにブランドがどう変化したかを確認できる「エモーショナルマトリクス」を無料で提供する。これは、「消費態度年齢」と「感性傾向」を軸にした表にブランドのエリアマッピングを表現したもので、時系列で追っていくことで、いつ、どういった人間がブランドスイッチしていくのかを分析することができる。
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