日本テキサス・インスツルメンツ(日本TI)は2月20日、16ビットRISCマイコンであるMSP430ファミリーの新製品として、RAM容量を現行品の5倍以上に増やしたMSP430F161x製品シリーズを発表した。現在サンプル品を出荷中で、量産出荷は2004年4月の予定。
同製品シリーズでは、以下のミックストシグナル機能を持つ1チップマイコンに対し、最大10KバイトのRAMを付加している。
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これらの機能により、完全なフィードバック制御を1チップで実現可能という。さらに、「RAMの大容量化により、データレコーダーやボイスメモなどでデータの一時記録保持時間を延長できるため、ユーザーの利便性を高められる」(同社)
また、搭載されている拡張DMAはすべての周辺装置からのトリガーを装備しており、さまざまなデータ転送をCPUへの割り込み処理なしで実現できる。このDMA転送によりデータ転送の遅延およびオーバーヘッドを排除でき、数々のタスク実行処理が不要となるため、内蔵の16ビットRISC CPUはデータ処理に専念できるようになる。
5種類の低消費電力モードを備え、リアルタイムクロック機能動作時にはスタンバイ消費電流が1.9μAと少ない。また高性能が求められる場合は、1MIPS当たり280μAの消費電流となるクロック設定も可能。
パッケージは64ピンQFP。1000個ロット時の単価は以下の通り。
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