Microsoftは1月23日、Office 2003で初めてとなるメジャーアップデート版を6月後半にリリースする見込みだと発表した。
同社の市場をリードする生産性パッケージの最新版であるOffice 2003は、昨年10月下旬に発売された。Office 2003には複数の新機能が追加されているが、マイクロソフトはこれを、企業データを扱うためのさまざまな目的に役立つツールとして大々的に謳い上げていた。
Microsoftは通常、主要製品のリリースから約6カ月後に最初のサービスパック(SP1)を発売している。サービスパックとは、オリジナル版の発売以降に見つかったバグの修正や更新が含まれたもの。Office 2003 SP1のリリースが6月後半になるとすると、通常の場合よりも若干遅めの公開となるが、しかしこの新しいOfficeでリリース後3カ月間に見つかったバグの数は比較的少ない。
サービスパック1の登場は、大企業顧客にとっては製品を導入する時期の1つの目安となる。こうした顧客はよく、初期のパッチが一通り出揃うのを待ち、新しい製品が充分安定したと考えられるようになってから導入を進めるからだ。
しかし、Office 2003の場合、SP1のリリースはそれほど重要なものとはならなそうだとアナリストはいう。Office 2003にはバックエンドのコンピュータシステムに接続するための複雑な機能が数多く含まれており、大企業はこれらの機能のテストを6月後半時点でもまだ完了していそうにないから、というのがその理由だ。「SP1登場時点でも、Office 2003を導入できるところまで準備が整っていない企業がほとんどだろう」とGartnerのアナリストMichael Silver は述べている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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