日立ソフトウェアエンジニアリングは1月6日、ウェブアプリケーション向け負荷テストツールの新版、Assam WebBench Version 8.0の販売/出荷を開始した。1台のPCで1000台の仮想クライアントを生成でき、「超大規模負荷テストを低コストで実現できる」(同社)という。
ウェブサイトでは、販売キャンペーンの実施や市場状況の変化、サービス拒否(DoS)攻撃といった要因により、予想外の大量アクセスが発生しうる。「このようなことが原因で応答悪化やシステム停止が起こると、利益を失うだけでなく、顧客離れも招きかねない」(同社)
Assam WebBench Version 8.0を使用すると、大きな規模の負荷テストを低コストで実現できるので、チケット予約や携帯電話向けサービスなど、瞬間的に大量の負荷がかかるシステムの検証に有効だという。
同テストツールは1個のランチャー(パソコン)で1000台の仮想クライアントを生成可能。10個以上のランチャーを配置すれば、1万人規模の同時アクセスを想定した負荷テストを実行できる。なお、仮想クライアント1000台を実行するPCには、Pentium4(2GHz版)以上のプロセッサと1Gバイト以上のメモリが必要となる。
システムが返すレスポンス情報について任意のデータ部分を検証できるため、HTTPエラーだけでなく、ウェブアプリケーションが返すエラーメッセージをもとにエラーの種別を判断できるようになる。さらに、ポップアップウィンドウを使ってログインや会員登録などを処理するアプリケーションもテストできる。
ライセンスは、標準ライセンス(150万円)とコーポレートライセンス(1500万円)の2種類を用意する。年間保守サポート料金はいずれも24万円。
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