東芝ソリューション、日本IBM、F5ネットワークスジャパンの3社は、ブレードサーバ用の自動負荷調整機能の提供に向け協業することで合意した。3社が12月16日に明らかにしたもの。これにより、自律コンピューティングの自己最適化を実現し、業務の急激な負荷変動に自動対応するとともに、ブレードサーバ資源を有効活用するサーバ/ソフトウェアの提供を目指す。
この合意により3社は、東芝ソリューションの統合クラスタソフトウェア「DNCWARE ClusterPerfect EX」、日本IBMのブレードサーバ「IBM eSever BladeCenter」、F5ネットワークスのロードバランシングソフトウェア「BIG-IP Blade Controller」を連携させる。その上で東芝ソリューションは、DNCWARE ClusterPerfect EX用のBIG-IP Blade Controllerオプションを商品化して2003年1月下旬に発売するほか、日本IBMとともに各製品を組み合わせて自律コンピューティング用ソリューションを提供していく。F5ネットワークスは、両社に対し技術支援を行う。
この協業で提供するソリューションは、業務サービスとサーバの負荷状況をBIG-IP Blade Controllerが監視し、そこで得た情報をDNCWARE ClusterPerfect EXが分析する。そして必要に応じ、予備サーバとして用意したIBM eServer BladeCenterをシステムに追加したり、システムから取り除いたり、といった動作を自動的に行う。これにより、管理者が操作しなくても、業務の急激な負荷変動にも動的に対応でき、サービス提供レベルが向上するという。さらに、「サーバ資源を動的に増減できるため有効活用が可能になり、サーバの総数を最適な数に抑えられる」(3社)。
2004年1月下旬に提供を開始する製品では、Apache、WebSphereのウェブサーバ機能、Oracle 9i Real Application Clustersに対応する。3社は「その後、対応するサービスを順次増やす」としている。
なお同ソリューションは、12月17日、18日に東京国際展示場で開催されるOracle World Tokyoの東芝ソリューションブースで、デモンストレーションを行う。
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