NTTデータ、不動産情報サイトの顧客情報を記録したノートPCを紛失

 NTTデータは12月10日、同社運営している不動産情報サイト「HOME4U(ホームフォーユー)」において、4312人分の顧客情報を記録したノートパソコンを紛失したことを発表した。

 同社が「HOME4U」の運用を委託しているネクストの社員が、「HOME4U」の顧客情報が入ったノートパソコンを紛失したことが原因。現時点で、情報の不正流用などの事実は確認されていないという。

 「HOME4U」は、01年11月28日から運営を開始した不動産情報サイトで、不動産の売却を希望するユーザー向けのサイトや、購入を希望するユーザー向けのサイトを通じてサービスを提供している。サービス主体はNTTデータで、運用をネクストに委託していた。

 紛失した顧客情報の内容は、01年12月3日から03年10月24日までに「HOME4U」の査定依頼サービスを利用した顧客からの査定依頼情報。不動産仲介会社からの査定結果など、顧客からの査定依頼情報以外は含まれていない。

 査定依頼の必須入力項目は、査定方法、物件種別、物件所在地、土地面積、建物(専有)面積、名前、不動産会社からの連絡方法。任意入力項目は、間取り、築年、現況、名義、売却希望価格、買い替えの有無、要望、(名前の)フリガナ、年齢。その他の項目が、査定依頼日時、査定用URL(該当物件の地図情報)、アクセスしたIPアドレス、ブラウザ名およびバージョン、OS名。

 同社では、今回紛失した情報に該当する顧客に対して、12月10日にお詫び文書を発送し、経緯について報告するとともに、専用の相談室を設置している。相談室の問い合わせ先は、0120-245-171。対応時間は、12月10日−12日は24時間、13日以降は、9時から18時まで。

 再発防止策としては、

  1. 個人情報保護についての運用ルールを明文化し、徹底
  2. 顧客情報へのアクセス権所有者の人数を限定
  3. 直接サービス提供に必要な個人情報以外は、復元不可能な形に変換し、閲覧できない状態にする

 ――を実施しており、今後、3か月以内にネクストへの業務委託内容含め、「HOME4U」全体の運営体制を抜本的に見直す方針。

 また、12月9日にNTTデータの全社的な情報セキュリティマネジメント組織である情報セキュリティ委員会を中心とした特別対策本部を設置し、今後も同本部において監視および管理を徹底し、定期的確認を実施していく。

NTTデータ
「HOME4U」

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