日立製作所は、直接型メタノール燃料電池(DMFC)の燃料補給カートリッジを試作した。同社が12月10日に明らかにしたもの。同社はこのカートリッジについて東海と共同開発を進め、携帯機器用DMFCの早期実用化を目指すという。
DMFCは、メタノールと水素を反応させて発電するタイプの燃料電池。長時間駆動を実現するには、燃料として使うメタノール水溶液の濃度を高める必要がある。日立はメタノールの透過を防ぐ電解質膜に改良を施し、高濃度のメタノール燃料を使えるようにした。その結果、「燃料補給にカートリッジ方式の採用が可能となった」(日立)。今後、日立は燃料カートリッジの基本設計/試作を行い、東海はカートリッジの量産化に向けた実用化設計を推進する。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス