シマンテック、03年11月のウイルス被害&不正アクセスランキング発表

 シマンテック(杉山隆弘社長)は12月9日、2003年11月の月間ウイルス被害ランキングおよび月間不正アクセスランキングを発表した。ウイルス被害ランキングは、「Symantec Security Response」に寄せられたウイルス被害を基にまとめたもの。また、不正アクセスランキングは、同社「DeepSight Threat Management System」で検知した不正アクセスを基にまとめたもの。

 国内の月間ウイルス被害ランキング上位5位は以下の通り。

  • 1位 「W32.Bugbear(バグベア)」 222件 [前月順位]3位 [種類]ワーム/ウイルス
  • 2位 「W32.Klez(クレズ)」 155件 [前月順位]2位 [種類]ワーム
  • 3位 「Trojan Horse(トロージャン・ホース)」 152件 [前月順位]1位 [種類]トロイの木馬
  • 4位 「HTML.Redlof.A(レッドロフ)」 140件 [前月順位]5位 [種類]ウイルス
  • 5位 「IRC Trojan(アイアールシー・トロージャン)」 93件 [前月順位]6位 [種類]トロイの木馬

 11月は、8月から出現していた「Mimail(ミメイル)」というワームの亜種が感染を広げた。このワームは、自らSMTPメール送信機能を備え、アウトルックなどのメールソフトを介することなく、パソコン内にあるメールアドレスを収集して感染メールを送る。

 また、亜種によっては、クレジットカード情報入力用ウェブページなどを表示し、そこに入力されたテキストデータを収集し、ワーム自身に登録されているメールアドレスに送信する。「個人情報を盗む」ワームということで危険度3が出されており、警戒が必要となっている。

 同社Symantec Security Response 星澤裕二氏は、「ウイルスやワームなどが原因となる個人情報の漏えいを防ぐには、ウイルス対策ソフトはもちろんのこと、パーソナルファイアウォールが有効」と指摘している。

 さらに星澤氏は、「セキュリティの危険は、ウイルスやワームからの攻撃だけでなく、気がつかない部分での個人情報漏えい、というところにもおよんでいる。こうした攻撃の多様化に備えて、PCユーザーにはさまざまな防御手段を用意しておく必要がある」と訴えている。

なお、9月に見つかったウイルス「Swen」の被害が相変わらず収まっていないため、引き続き注意を呼びかけている。

 世界の月間不正アクセスランキング上位5位は以下の通り。

  • 1位「Generic WebDAV/Source Disclosure "Translate:f" HTTP Header Request Attacks」[センサー数] 213
  • 2位「Microsoft Indexing Server/Indexing Services ISAPI Buffer Overflow Attack」[センサー数] 199
  • 3位「Generic HTTP 'cmd.exe' Request Attack」[センサー数] 197
  • 4位「Generic HTTP Directory Traversal Attack」[センサー数] 194
  • 5位「Microsoft FrontPage Sensitive Page Attack」[センサー数] 180

シマンテック

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