パイオニアは12月5日、2004会計年度上半期(2003年4月〜9月期)の連結決算を発表した。営業収入は3211億円で、前年同期の3195億円に比べ0.5%増と横ばい。営業利益は176億円で、前年同期の132億円に比べ33.5%増。純利益は125億円となり、前年同期の57億円に対し120.3%増と大幅な伸びを示した。
営業利益が拡大した要因について、同社は「原価率の低下や販売費/一般管理費の減少に加え、特許関連事業の利益が特許料収入増にともない増加したこと」を挙げる。また純利益の急増については、「営業利益の増加に加え、営業外損益における為替差損の減少、持分法投資損失の減少、映像/音楽ソフト事業子会社売却に伴う非継続事業売却益の計上など」によると説明する。
事業別にみた場合、ホームエレクトロニクス事業の売上高は801億円(前年同期比17.2%減)。国内でDVDレコーダーの売上高が大きく伸びたものの、家庭用プラズマディスプレイやDVDプレーヤーが不調だった。同事業の国内売上高は270億円(同8.3%減)、海外売上高は531億円(同21.1%減)
カーエレクトロニクス事業の売上高は、1418億円(同2.0%減)。国内で一般向けカーナビゲーションシステムが好調だったほか、自動車メーカー向けカーオーディオ製品の売上が増加したことから、国内売上高は571億円(同8.2%増)となった。ただし海外は、アジア地域で一般向けカーオーディ製品の売上が増えたが、北米で一般向け/自動車メーカー向けカーオーディオ製品が低迷し、海外売上高は847億円(同7.9%減)に減少した。
特許関連事業は、前年に比べ39.0%増収の84億円。その他事業の合計は907億円(同26.1%増)だった。
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