米America Online(AOL)は、同社のインターネット接続サービスを1年間契約する加入者に対して、PC、モニタとカラープリンタを299ドルで提供するという。これは、加入者のてこ入れを狙ったインターネットサービスプロバイダの取組みとしては、最新のものだ。
AOLは、299pcdeal.comというウェブサイトを立ち上げて、このキャンペーンのプロモーションを行っている。
新しく登場した「AOL Optimized PC」は、ニューヨーク州ポートワシントンにある米Systemaxが製造しているもので、1.7GHzのIntel Celeron、256MバイトのRAMと40Gバイトのハードディスクを搭載し、米MicrosoftのWindows XP Home Editionと米Sun MicrosystemのStarOfficeがプレインストールされている。
この件に関し、AOL関係者からコメントをもらうことはできなかった。
この動きは、新たにディスカウント価格のインターネットアクセスサービスを始めるというAOLの発表を受けたもの。同社は、自社よりも低価格のサービスを提供する業者と、より高速なブロードバンドサービスを提供する業者の間に挟まれ、苦しい立場にある。同社に近い関係者によれば、1カ月23.90ドルのサービスに比べオプションの少ない、1カ月9.95ドルの簡易サービスが来年早々から開始されるという。
AOLでは、中核をなすダイヤルアップユーザーを、高速なブロードバンドサービスや、United Onlineの運営するNetZeroやJunoのようなディスカウントISPに奪われ、加入者の数が減り続けている。
前の四半期に、AOLは84万6000名の加入者を失ったが、多くはブロードバンドや割引ダイヤルアップISPに流れた。流出したメンバーの大半は、割引価格でAOLを利用していたユーザーで、もはや正規加入者とはみなされていなかった。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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