米Dellは、ITマネージャが社内のハードウェアと米Microsoftのソフトウェアを同時にコントロールできる、サーバ管理ツール3種類を発表した。
この3つの新製品は、DellのOpenManageソフトウェアシリーズの一部で、 Microsoft Operations Manager(MOM)製品ラインのある同種のツールと統合できる。このツールを使うことで、管理者はサーバのBIOSやファームウェアのアップデートを行ったり、Microsoftのアプリケーションにセキュリティパッチをあてるといった作業を、同じコンソール画面から行えるようになる。
これにより、システムにパッチをあてる作業が容易になり、また管理のための教育時間が削減できる。
「ユーザーは、単一のコンソール画面から、システム内のすべてのアプリケーションとサーバを見渡せるようになる」と、Dellのプロダクトグループでワールドワイドのマーケティングを担当するディレクター、Neil Handは説明している。
Handによると、Dellはユーザーへの調査を行い、「システムにパッチをあてることや、アップグレードを行うことが、現在IT管理者がシステムのセキュリティ対策や最新状態の維持のためにできる、最も重要な作業」であることがわかったという。
パーティの席上で、サーバ管理ツールの仕組みを詳しく語っても、決して人気者になれるというわけではないが、バックエンドのシステム運用を自動化することは、技術開発企業やその顧客にとって、非常に重要な課題となっている。顧客企業では、これまでにも増して重要な業務をコンピュータで処理するようになっており、このためのシステムの数も、以前とは比較にならないほど多くなっている。さらに、こうしたシステムの管理にあてる人件費は急上昇している。
IBMの調査報告によると、1990年代初期には、ハードウェアとソフトウェアの導入コストは、会社のIT予算の約80%を占めていた。これに対して、今後数年のうちに、人件費はシステム購入コストの2倍になるという。
こうした流れを相殺しようとする様々な試みのなかには、Microsoftの進めるDynamic Systems Initiativeや、IBMのautonomic computingなどがある。
11日に発表された3つのツールは、以下のようなものである。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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