ミラクル・リナックスは、Linux上でWindows NT/2000のサーバ機能を提供するオープンソースソフトウェア、Samba3.0の国際化対応を行うプロジェクトを開始した。同社が11月11日に明らかにしたもの。同プロジェクトは、情報処理振興事業協会(IPA)の実施する「オープンソフトウェア活用基盤整備事業」の支援を受けており、2004年3月に作業を完了させる予定。
Sambaは、Windowsサーバ機能をLinux上で提供するファイル/プリントサーバソフトウェア。クライアント環境でWindowsを使用し、サーバ環境でLinuxを導入している混在環境において、Windowsサーバを導入しないで済むという効果が得られる。
同プロジェクトの目的は、2003年9月24日にリリースされたSamba3.0の国際化対応と、日本語環境で発生する問題の改善。具体的には、新機能としてドメイン信頼機能、Windows NT4.0 Serverからの移行機能などを国際化する。またSambaの提供するファイルサーバ、プリントサーバ、ドメインコントローラなどのサーバ機能や、管理コマンドの国際化を行う。さらに、検証用テストプログラムの作成と、同梱されている英文ドキュメントの翻訳も実施する。
作成した成果物のライセンスはすべてGNU General Public License(GPL)とし、メーリングリストなどを通して一般公開する。またMIRACLE LINUXの次期バージョンにも取り込む予定。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス