沖電気工業(篠塚勝正社長)は11月10日、携帯電話や非接触ICカードを利用した電子チケット対応の「デジタル入場改札システム」を開発したと発表した。
今回発表した電子チケット対応「デジタル入場改札システム」は、モニタとタッチパネル式のパソコン機能を兼ね備えた、ゲートシステムの中枢であるVTI(Visual Touch terminal for Internet)と、イベント内容や座席番号まで素早く印字できるジャーナルプリンタ、携帯電話の赤外線受光部と非接触ICカードリーダ・ライタから構成される。
ユーザーは、あらかじめ電子チケットをダウンロードしておいた携帯電話、あるいは電子チケットをダウンロードしたICカードを、ゲート機に近づけてデータ送信する操作で、映画館や劇場、イベント会場などへの入場が可能となる。
また、興行主催者や会場では、デジタル入場改札システムの導入によって、入場管理業務を効率化し、利便性の高いサービス提供が可能になる。顧客情報管理も実現でき、顧客属性の把握やターゲット別プロモーションの実施も可能。さらに、タッチパネル付き制御部一体型PCによって、省スペース化を実現できるほか、ジャーナルプリンタを接続することで、入場引換券やクーポン券の出力ができる。
すでに10月22日から、ぴあ(矢内廣社長)とNTTコミュニケーションズ(鈴木正誠社長)、および両社の合弁会社ぴあデジタルライフライン(PDL、加藤利行社長)の3社が共同開発した電子チケットサービスに対応するデジタル入場改札システムとして、渋谷、新宿、池袋などの映画館や各種イベント会場、競技場などで約50台が稼動している。
価格は、端末1台につき50万円から。同社では、新システムを空港での搭乗手続きや、ホテル、旅館のチェックイン、鉄道、バスなどの交通機関などのデジタル入場改札システムとしてアプリケーションを開発し、流通および旅客交通市場向けに、1年間で1000セットの販売を目指す。
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