日本TI、ビデオデコーダLSIを2製品発表、携帯機器向けと高品質/高性能版

ニューズフロント2003年11月06日 15時43分

 日本テキサス・インスツルメンツ(日本TI)は11月6日、アナログビデオ信号をデジタル信号に変換するビデオデコーダLSI、TVP5150とTVP5146を発表した。前者がテレビ付き携帯電話機などに適した「業界で最も消費電力の少ない」(同社)製品であるのに対し、後者はDVDレコーダーなど向けの「高品質かつ高性能」(同社)を特徴とする。

 TVP5150とTVP5146は、ベースバンドのアナログNTSC/PAL/SECAMビデオ信号を、デジタルビデオ信号に変換するLSI。TVP5150は2系統のコンポジットまたはSビデオ入力に、TVP5146はコンポジット、Sビデオ入力、コンポーネントYPbPr、RGB入力に対応。出力形式はITU-R BT.656。米Macrovisionのコピー制御技術などを備える。そのほかの特徴は以下の通り。

  • TVP5150:
     通常動作時に必要な電力消費量は115mWと低く、「業界で最も小型」(同社)の32ピンTQFPへの実装を実現した。テレビ付き携帯電話機、PDA、ノートパソコン、MPEG-4ビデオプレーヤ、USB電源供給端子付き携帯ビデオ機器などでの利用を想定しているという。
  • TVP5146:
     10系統のビデオ入力とSCART規格に対応するほか、Y/C分離適応の5ライン相補くし形フィルターや、10ビットの300MSPS(百万サンプル/秒)ビデオデコーダを4つ備える。DVDレコーダー、家庭用ビデオレコーダー、デジタルビデオレコーダー、液晶テレビ、液晶モニター、デジタルテレビ、ビデオキャプチャーボードなどを想定する。

 両製品の1万個ロット時の単価は、TVP5150が5.23ドル、TVP5146が10.87ドル。いずれも現在量産を行っている。評価ボード、ソフトウェアツール、アプリケーションノートも同時に供給する。

 さらに同社は、大画面テレビ用として、3次元くし形フィルタ機能を備えるビデオデコーダのリリースも2004年上半期に予定している。

日本テキサス・インスツルメンツのプレスリリース

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