マルチメディア総合研究所は11月5日、2003年度上半期(2003年4月〜9月期)の国内パソコン市場に関する調査結果を発表した。それによると、総出荷台数は556万5000台で、前年同期に比べ10.4%増加した。上期ベースでは、2000年度以来3年ぶりのプラス成長という。特にWindows 98搭載パソコンなど旧型機の更新需要が好調で、4月〜6月の前年同期比が2.8%増、7月〜9月が同19.5%増と、次第に回復傾向が強くなっている。
メーカー別の市場シェアは、1位NEC(23.3%)、2位富士通(22.0%)、3位ソニー(9.9%)、4位デルコンピュータ(9.7%)、5位東芝(7.5%)。「10%を割り辛うじて3位を維持したソニーの不調と、東芝を抜き4位となったデルの躍進が目立つ」(マルチメディア総合研究所)
タイプ別では、ノートパソコンは20万円前後のB5サイズ機が好調で総出荷台数は292万5000台(前年同期比8.3%増)。デスクトップパソコンは264万台(同12.8%増)となり、「デスクトップ比率の増大を低価格機が下支えする結果となった」(マルチメディア総合研究所)。
今後の状況について、マルチメディア総合研究所は「Win98搭載機の買い替えや新型液晶パネル付きテレビ機能機などの需要が期待でき、上半期並み、またはそれ以上の成長が見込め、国内パソコン市場は数年ぶりに明るい見通しになりそう」とみる。2003年度下半期(2003年10月〜2004年3月期)の出荷台数は700万台(前年同期比13%増)、通期は1260万台(同12%増)と予測する。
出典:マルチメディア総合研究所 |
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」