三菱電機、データ統合ソフト、PowerCenterシリーズの新バージョンを発売

ニューズフロント2003年11月05日 16時23分

 三菱電機は11月5日、企業内に分散するデータを統合/活用するためのソフトウェア、PowerCenterシリーズの3製品について、バージョン6.2.1の販売を11月7日より始めると発表した。従来のバージョン6.0に比べ処理性能を大幅に向上させたほか、操作性と信頼性の改善、新機能の追加、サポート環境の拡充を図ったという。

 同シリーズは、米Infomaticaのデータ抽出、変換/加工、転送を行うETL製品で、三菱電機インフォメーションテクノロジーが日本語化と国内における販売/保守を担当している。「企業の基幹業務システムなど、複数システムとの柔軟な連携を可能にするETL製品の特性を活かし、企業のデータウェアハウス構築/運用と、企業合併や事業統合に伴うシステム統合作業を効率的に実現する製品」(三菱電機)という。

 バージョン6.2.1の主な特徴は以下の通り。

  • 処理速度が2倍に向上(PowerCenterRTおよびPowerCenter):
     並列処理を行うためのパラレル処理パーティション数を増やし、処理能力を従来製品の約2倍に高速化したという。また内部処理の最適化により、複数の表形式データを統合するJoin処理の性能を約5倍に高めた
  • 新機能追加によるシステム開発効率や信頼性の向上:
     ワークフロー作成作業を効率化するウィザード画面を追加。データ処理の途中段階までの結果を状況に応じて確定する機能を設け、運用の柔軟性と信頼性の向上を図った
  • Teradataとの連携:
     日本NCRのデータウェアハウス製品Teradataとの連携機能を強化

 PowerCenterシリーズ3製品の内容と価格は以下の通り。

  • PowerCenterRT:
     大規模データ統合システム向け。リアルタイムのデータ連携機能を搭載。2280万円から
  • PowerCenter:
     大規模データ統合システム向け。パラレル処理による大容量データの高速処理機能を搭載。1580万円から
  • PowerMart:
     拠点・中小規模データ統合システム向け。980万円から

 なお、三菱電機では発売後1年間で40システムの販売を目標としている。

三菱電機

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