米Apple Computerは10月31日(米国時間)、Mac OS Xの旧バージョンのアップデートを用意し、新OS「Panther」ではすでにパッチで修正済みとなっているセキュリティの欠陥を修正する予定だと語った。
セキュリティ関連コミュニティのメンバーのなかには、Appleが129ドルのPantherアップグレードの一部としてしか、修正用パッチをリリースしないのではないかを懸念を表明していた者もあった。だが、Appleでは旧バージョン用のセキュリティパッチも提供すると述べている。
「Appleのセキュリティに関するポリシーでは、過去にリリースしたMac OS Xのなかに重大な脆弱性が見つかった場合は、早急にこれに対応することなっている」と、同社が発表した声明には書かれている。「Pantherに出荷でこのポリシーが変わったわけではない。Appleには、CERT(Computer Emergency Response Team)やオープンソース・コミュニティと協働して、積極的に脆弱性の疑いのある箇所を見つけ出し、これを修正してきたという、優れた実績がある」(同声明)
Appleが、旧バージョンのOS X用にはパッチを出さないのではないかとの懸念が持ち上がったのは10月28日のことで、この時同社がアドバイザリーをリリースし、Mac OS X 10.3には、セキュリティに関する十数カ所の改善部分も含まれていると発表したことがきっかけだった。
この時点で、セキュリティ関連コミュニティのメンバーのなかには、Appleには旧バージョンのOS X用のパッチを提供する予定がないと考え、そのことに不快の念を表す者も見られた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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