日本ネットワークアソシエイツ(NAC、加藤孝博社長)は11月4日、03年10月におけるコンピュータウイルスの届出状況を発表した。この統計は、同社データセンターで把握している情報を基に、各ウイルスを検知・駆除したマシン件数を算出したもの。上位5位は以下の通り。
10月は、「Nachi」が前月に引き続きトップとなったが、「Swen」が9月19日に米国で報告されて以降、コンスタントに拡大している。「Swen」は一旦会社内のネットワークに侵入すると複数の手段を利用して繁殖するため、駆除が困難になることも懸念され、今後も十分に注意が必要。
「Nachi」については、その感染方法から個人やSOHOを中心に依然として蔓延しており、外部インターネットの接続のためのファイアウォール設定の強化とマイクロソフトのパッチを確実にあてることが重要となる。
なお、10月31日に発生した新たなウイルス「Mimail.c@MM」の日本での報告件数はまだわずかしかあがっていない。
同社・加藤義宏技術統括部長は、「Nachiの蔓延は、今後とも個人のPCを会社ネットに接続する際に十分な配慮が必要であることを教えてくれる。これからも個人ユーザーからの企業ネットワークへの感染が大きな脅威と考えられる」と注意を呼びかけている。
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