米インテル(クレイグ・R・バレットCEO)とスクウェア・エニックス(和田洋一社長)は10月29日、PCおよび携帯端末での優れたゲーム体験の実現を目指し、協力することで合意したと発表した。今回の協力関係は、ゲームユーザーを始めとするエンドユーザーに対し、長期にわたる有益な成果を実現することを目的としている。
米インテルのビル・スー副社長兼デスクトップ・プラットフォーム事業本部長は、「PCと携帯端末のオンラインゲームは、ゲーム業界において非常に魅力的な領域で、スクウェア・エニックスの優れたソフトウェア技術と当社のハイパースレッディングテクノロジやワイヤレスMMX機能を搭載する『XScale技術』などの優れたプロセッサ技術を組み合わせることで、PCや携帯端末における新たなゲームの楽しみ方をともに創造していきたい」と述べている。
スクウェア・エニックスの和田社長は、「インテルとの長期的な協力関係を通じ、両社およびエンドユーザーに価値ある成果を出していきたい。ゲームユーザーは非常に高い要求をもっており、今回のインテルとの協力関係によって、ビデオゲーム技術およびプラットフォーム技術の進化を最大限生かし、ゲーム市場における高いニーズをも上回るような新しいゲーム体験を実現していく」と語った。
今回の協力関係の一環として、両社はそれぞれの製品開発計画、共同マーケティング活動における協力について協議を進めていく予定。すでに、スクウェア・エニックスの開発したMMORPG(Massively Multiplayer Online RPG)「FINAL FANTASY XI」のパフォーマンスを、インテルのPentium 4プロセッサを使用したPC上で最適化する作業を共同で行った。
なお、「FINAL FANTASY XI」は、国境やプラットフォームを超えて共通の世界を楽しむことができる初のMMORPGで、02年5月に日本でサービスを開始して以来、現在では世界最大級のオンラインゲームに成長している。また、米国時間の10月28日からスクウェア・エニックスU.S.A.を通じて、北米でもサービスを開始した。
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