米Intelと米Advanced Micro Devices(AMD)の両社は、年末のPC商戦に向けて、いくつかのチップ製品の値下げを行った。
Intelは26日(米国時間)、予想通りデスクトップ向けのPentium 4チップの価格を7〜35%値下げした。最も高価なチップほど値下げ幅が大きくPentium 4-3.2GHzは35%値下がりし、量販価格は637ドルから417ドルとなった。また、800MHzシステムバスのPentium 4-3GHzの価格は、417ドルから278ドルへ、33%引き下げられた。
さらに、同社は主にコンシューマ向けノートPCで使われるMobile Pentium 4の価格も引き下げた。ノートPC向けのモバイルPentium 4-3.2GHzは、653ドルから433ドルへと34%値下げ。また800MHzバスの3.06GHz版は、33%下がり、433ドルから294ドルになった。他のPentium 4やCeleronチップの値下げについては、Intelの価格サイトで確認できる。
AMDも同様に、Athlonプロセッサの価格調整を行っている。但し、今年9月末に登場したばかりの64bitチップについては、値下げを行わなかった。一例として、Athlon 3200+の価格は433ドルから325ドルに下がっている。同社のプロセッサ製品の新価格については、同社のサイトで確認できる。
しかし、AMDプロセッサの価格引き下げの幅や影響は、表示価格で示されるものよりもさらに大きなものとなることがある。同社では、大規模なディストリビュータやPCメーカーに対して、特別な値引きを行うことも多く、さらにディストリビュータがディーラや小規模なメーカーにチップを販売する際に、追加ディスカウントを適用することもある。
一般的には、チップ価格の値下がりが、翌週のPC価格の低下につながり、それが販売の増加につながる。今年、PCの出荷はふたたび2桁増を記録し、アナリストの予想を上回る結果となっている。AMDとIntelの両社は、第3四半期の利益が予想より良かったことを報告している。
今年7月に明らかになったIntelの価格引き下げは、Prescottのコード名で呼ばれる、多くの新機能を搭載したチップ登場までの地ならしが目的だった。
しかし現状では、来年2月までPrescottが登場しないことになっており、代わりに、今回の値下げが、2MBキャッシュを搭載したPentium 4 Extreme Edition登場への地ならしを行うことになるだろう。
同社は今年の夏の末に、3.2GHzのExtreme Editionチップを同社のラインアップに加えている。同Extreme Editionは、ワークステーション向けのXeonチップとほぼ同等の特徴を備えている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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