富士通は10月16日、京都大学の学術情報メディアセンターにスーパーコンピュータシステムを納入すると発表した。同システムは、計算ノードとして対称型マルチプロセッサ(SMP)構成で128 CPUを搭載したFUJITSU PRIMEPOWER HPC2500を11台と、I/Oノードとして64 CPUを搭載した同装置1台を高速接続する。「同システムは世界最大規模で、論理ピーク性能は9.185Tフロップス」(同社)。月額費用は約1億円とする。
京都大学が現在使用している同社製ベクトル型スーパーコンピュータシステムVPP800と比べると、新システムの演算性能は18倍以上、主記憶容量は11倍以上になる。また同システムは、ネットワーク上に分散した複数の計算機を1つの高性能コンピュータとして利用するグリッドコンピューティングに対応しており、基盤サーバとしても使える。
なお、同社によると、「このような超高性能スカラSMP型スーパーコンピュータシステムが国立大学に導入されるのは、今回が初めて」という。
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