OSDL、次世代品質Linux向け要件定義、CGL 2.0を発表

ニューズフロント2003年10月10日 15時10分

 Linuxの普及促進を図る非営利団体Open Source Development Lab(OSDL)は米国時間10月9日、通信キャリア品質のLinuxを実現するための要件をまとめた文書、OSDL Carrier Grade Linux Requirements Definition version 2.0(CGL 2.0)を発表した。OSDLのウェブサイトで無料配布している。

 CGL 2.0では40種類以上の新しい拡張機能を定義し、「セキュリティ、高可用性、クラスタリングに関する重要な機能を提案している」(OSDL)。以下に示す3つのセクションで構成する。

  1. クラスタリング:
    障害検出、故障制限、障害範囲限定、故障通知、分散データアクセス向けの論理モデル記述など
  1. セキュリティ:
    パフォーマンス低下の最小化、Quality of Protection(QoP)オプションなど
  1. システム全般:
    ハードウェア対応、Linux Standard Base(LSB)/POSIX/Service Availability Forum(SAForum)/HPIなど他仕様との互換性、カーネルデバッガーなどのツール、SNMP over IPv6のレイヤーサポートなど

 なおOSDLによると、フランスのAlcatel、米Cisco Systems、 スウェーデンのEricsson、NEC、フィンランドのNokiaがCGL 2.0への対応を表明したという。

Open Source Development Labのプレスリリース(英文)
オープン・ソース・デベロップメント・ラボ ジャパンのプレスリリース(OSDLによるプレスリリースの抄訳)

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