日本IBMは10月8日、オンデマンド型金融商品の開発を支援する銀行向けサービス「次世代金融サービス・システム(IBM Next Generation Financial Services System for Banking)」を発表した。同サービスは「預金、融資などを処理する基幹系システム構築機能を持つ、銀行内外のIT資産活用して新しい金融商品を開発するためのソリューション」(同社)である。
次世代金融サービス・システムでは、既存の金融商品アプリケーションを部品化し、パラメーター設定により個々の部品を組み合わせることで、多様な金融商品を極めて効率的に開発できるという。その結果「従来に比べ、数倍高い開発生産性/保守生産性を見込める」(同社)。
同サービスは、同社製トランザクション処理ミドルウェアであるアプリケーションサーバWebSphereを基盤に、業界標準のJava 2 Platform, Enterprise Editon(J2EE)を採用し、その上で金融機関のミッションクリティカルなシステムで必要となる機能を付加して提供する。業界標準の技術を採用したことで、特定のハードウェアにとらわれず、システム規模や顧客の環境に合わせたシステム構成を選択できるという。
また、部品化する金融商品のアプリケーションは、米Fidelity National Financeの一部門であるFidelity Information Servicesのアプリケーションパッケージ、Corebankに、国内銀行における基幹業務の要件を追加したものを採用する。
同サービスシステムの提供開始は2004年末の予定だが、仕様書/設計用ソフトウェア、一部の基盤に関しては、2004年3月末より順次提供するとしている。
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