アイ・ティ・フロンティア(井上準二社長)とNEC(金杉明信社長)は10月2日、三菱商事(佐々木 幹夫社長)と共同で、三菱商事品川オフィスで利用する約3000の電話網をIPネットワークに統合するとともに、「PCソフト電話」約900クライアントの大規模導入を実施したことを発表した。
今回のネットワークシステムは、次世代の情報インフラとして、VoIP技術を利用したNECのIP-PBX「APEX7600i/180」および「PCソフト電話」を導入。これによって、
──などを実現した。
また、受話器となるテンキー付USBハンドセットとPCを持ち歩くことで、社内の移動先でも自分の電話として利用できるなど、コミュニケーション効率および業務効率の向上を図っている。
さらに今回、電話・eメール・FAX・音声メールを統合した「ユニファイド・メッセージ・システム(UMS)」も併せて導入。出張先や外出先からPCや携帯電話などを使って音声メッセージを確認できるほか、eメールを読み上げる「Text to Speech」機能でも確認することが可能となり、業務の生産性向上やビジネス機会の損失防止、ワークスタイル変革などを実現する。
今後、アイ・ティ・フロンティアでは、オフィス移転とITインフラの刷新を検討している1000人以上の大規模企業を対象にネットワークソリューションを提供していく方針。
一方、NECでは、VoIPソリューションの提供拡大を図り、ネットワーク関連のコスト削減や、音声・画像・データを組み合わせた効率的なコミュニケーションの実現、新しいワークスタイルの創造などを推進していく。
なお、両社では、今回のシステム導入実績を踏まえ、「PCソフト電話」を共同で製品化し、今年度下期から販売開始する計画。共同開発する製品では、
──など、利便性を向上する各種「テレフォニー機能」を提供するとともに、今後も共同で「PCソフト電話」の強化に向けた取り組みを進めていく方針。
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