電子情報技術産業協会(JEITA)は9月30日、2003年8月の国内民生用電子機器出荷実績を発表した。出荷金額は1396億円で、前年同月に比べほぼ横ばいの0.5%増だが、前月の1716億円からは規模が縮小した。
出荷金額を分野別にみると、映像機器が前年同月比2.2%増の890億円で、3カ月連続のプラス成長。プラズマディスプレイパネル(PDP)、液晶カラーテレビ、DVD関連機器が好調に推移したという。それに対し音声機器は同約20%減の143億円。2000年3月以来マイナスが続いている。カーAVC機器は、カーナビゲーションなどが好調で全体を牽引し、同6.6%増の363億円。これでプラス成長は12カ月間連続。
出荷台数を見ると、映像機器のうちテレビ関係では、PDPが同15.4%増の1万4000台、液晶カラーテレビが同51.5%増の10万8000台と好調を保った。しかしカラーテレビ全体では、8割以上を占めるCRTテレビが同19.0%減の50万4000台となり、これで前年割れは15カ月間連続。ただしCRTテレビのなかではハイビジョンだけはプラス成長で、同11.2%増の2万7000台。
BSデジタル関連機器の発売当初からの累計出荷台数は、8月末でBSデジタルテレビ(CRT)が112万4000台、BSデジタルチューナは83万6000台で、計196万台となった。これにBSデジタルチューナ付PDPを加えると、累計普及台数は224万台となる。
DVDは同36.9%増の32万9000台。アナログビデオデッキ(VTR)からの買い替え需要の影響でDVD/VTR一体型が引き続き好調であることに加え、ハードディスク内蔵型DVD録画再生機の需要も依然好調という。DVD録画再生機は同198.5%増の10万6000台を出荷し、4月以降DVD全体の3割を超えている。アナログビデオデッキ(VTR)は同44.4%減の21万1000台。1月からの累計出荷台数は190万台で、DVD録画再生機との差が約83万台となった。
音響機器は、ポータブルMDプレイヤーが同0.9%増となり、2カ月振りにプラスに転じた。ポータブルCDプレーヤは同29.0%減、ヘッドホンステレオは同43.8%減と前年を大きく割り込んでいる。ステレオセットは、同16.4%減の13万5000台。前年を下回ったのは3カ月振り。
カーAVC機器のなかで前年を上回ったのは、カーMDが同13.2%増の2万5000台と、カーナビゲーションシステムが同30.4%増の18万5000台だけ。
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