日立製作所は9月30日、科学技術計算分野におけるグリッドコンピューティング利用を支援する「サイエンスグリッド・ソリューション」を開発し、2004年1月より提供を開始すると発表した。
同社は同ソリューションを通じ、ユーザーの作成した科学技術計算用プログラムを科学技術計算向けグリッドコンピューティング(サイエンスグリッド)環境に移行する際のプログラム変更作業を、並列化技術を活用して支援する「グリッド化支援サービス」を提供する。
同ソリューションでは、スーパーコンピュータやLinuxサーバといった複数のコンピュータをサイエンスグリッド環境として構築するために必要なミドルウェアとしてGlobus Toolkitを、複数のLinuxサーバをひとつのコンピュータとみなす際に必要なクラスタリングソフトウェアとしてSCoreを採用する。その上で同社は、ユーザーの利用形態に合わせてサイエンスグリッド環境を調整する「環境構築支援サービス」の提供も行う。
さらに、サイエンスグリッド環境の効率的な運用管理を実現するために、運用管理ノウハウの提供やコンサルティングを行う「運用管理支援サービス」を用意する。
同ソリューションの開発には、科学技術計算事業分野のハードウェア、ソフトウェア、文教関連システムエンジニアリングなどの専門家30人体制で取り組む。またソリューション提供にあたり、信頼性/相互接続の検証施設ハーモニアス・コンピテンス・センタを活用するとしている。
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