ゼンテック・テクノロジー・ジャパン(大谷省三社長)とオリックス(藤木保彦社長)は9月26日、ゼンテックの主力事業であるデジタル家電分野での企業買収、資本参加を共同で推進することで合意したと発表した。
今後両社は、ゼンテックのもつ技術力とオリックスのもつ資金力を組み合わせ、有望なデジタル家電技術をもつ国内外企業の買収、資本参加を積極的に進めていく。
ゼンテックは、デジタルTV、STBに必要不可欠なさまざまなデジタルTV放送標準規格に対応したソフトウェアを開発し、デジタルTVメーカーや有力半導体メーカーにライセンス提供している。デジタルTV向け包括的ソリューションの一括提供へのニーズが高まってきたことから、他社の技術も積極的に取得するため、戦略的買収を推進。ジークスおよびメガソリューションの2社を買収している。
一方、オリックスは、投資銀行業務の一環であるプリンシパル・インベストメントの重点分野として、デジタル家電を中心としたIT企業投資に注力、ゼンテックをパートナーとした投資活動を積極的に行っている。すでに、ソーマネットワークス社にはゼンテックと共同で出資している。
今回の戦略的提携で、両社はさらに積極的に企業買収、資本参加を共同で推進する方針で、国内外の上場・非上場企業をターゲットとした買収や資本参加を行っていく予定。
なお、オリックスはゼンテックの法人筆頭株主であり、今回の戦略提携を機にゼンテックの私募転換社債(額面5億円、期間4年)を全額引き受け、資本面でのバックアップをさらに強化する。
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