NTTコミュニケーションズ(NTTコム)は、ぴあ、ぴあデジタルライフライン(PDL)との3社共同によるICカードや携帯電話を活用した電子チケットシステムの開発・構築をこのほど完了し、ぴあを通して10月22日より電子チケットサービスの提供を開始すると発表した。同様のサービスにおいては世界初の試みになるという。
PDLは、NTTコムとぴあとの合弁会社で、電子チケット事業、電子クーポン事業に必要となる流通システムの施設、運用およびイベント会場などにゲーティングシステムを提供している。
NTTコムの発表によれば、今回の電子チケットサービスの提供に伴い、NTTコムでは、非接触ICカードを用いた電子チケット機能付きセーフティパスの提供を合わせて開始する。このICカードは、国際標準に準拠した接触・非接触インターフェースをワンチップで構成したコンビネーション型のICカードで、これにより、自宅からインターネットを介して電子チケットの申込、抽選、決済および電子チケットのダウンロードが可能となる(接触インターフェースを利用)。また、電子チケットがダウンロードされたICカードを用いて、イベント会場の専用ゲーティング端末から入場することができる(非接触インターフェースを利用)。
また、電子チケットの支払いに用いられるNTTコム提供の電子マネー「ちょコム」を携帯電話対応とするほか、今年12月からは、コンビニ店での「ちょコム」購入(チャージ)を可能とするなど、若年層に向けて「ちょコム」決済のサービスを拡充する予定だという。さらにチケット代の入金についても、新たに自動引き落とし方式を採用し、当選と同時にチケット代金が自動的に支払われるため、抽選後、当落を確認する手間などが不要となるという。
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