キヤノン、冬商戦向けプリンタなど発売、複合機ではシェア40%以上目指す

 キヤノン(御手洗冨士夫社長)とキヤノン販売(村瀬治男社長)は9月25日、インクジェットプリンタおよび複合機の「PIXUS」シリーズを発表した。インクジェットプリンタでは「990i」と「900PD」、「860i」、「865R」、「560i」の5機種を10月初旬から順次、複合機では「MP370」と「MP360」の2機種を10月10日に発売する。

 キヤノン販売の村瀬社長は、「カメラメーカーとしてのブランド資産を最大限に生かし、写真出力市場を拡大していく」と需要開拓を積極的に取り組み、「03年末には、インクジェットで50%以上、複合機で40%以上のシェアを獲得する」と話した。また、キヤノン販売の芦澤光二・コンスーママーケティングカンパニー常務取締役プレジデントは、「04年は圧倒的なシェアで1位を獲得する」と述べた。

 今回の新製品のなかでも、インクジェットの「560i」と「860i」、複合機の「MP370」に関してはシェア獲得戦略に重要な製品だという。「560iは20%、860iが15%を獲得する。MP370では20%以上のシェアを狙う」(キヤノン販売・芦澤常務取締役プレジデント)姿勢を示した。

 「560i」は、2万9800円という普及価格で最小2pl(ピコリットル)の極小インク滴による写真画質、モノクロ22枚/分、カラー15枚/分の高速印刷などの機能を搭載した。「860i」は、フォトブラックインクを追加した全5色による写真画質や、モノクロ23枚/分、カラー16枚/分の高速印刷が特徴。「MP370」は、プリンタとカラーコピー、スキャナ、ダイレクトフォトプリント機能を備え、コピーとプリントともにモノクロ18枚/分、カラー12枚/分の出力となる。

 店頭プロモーションとしては、デジタル商品が冬商戦のテーマ。キャンペーン人員を昨年の3倍に増やし、店頭を盛り上げていく」(キヤノン販売・芦澤常務取締役プレジデント)としている。

キヤノン

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