日本HP、プロ向けワークステーション事業の強化策「プロ・クオリティ戦略」を発表

ニューズフロント2003年09月18日 16時58分

 日本ヒューレット・パッカード(日本HP)は9月18日、専門業務向けのワークステーション事業を強化する戦略「プロ・クオリティ戦略」を発表した。同社は「ソリューション、テクノロジー、価格の各側面から施策を実施し、ワークステーション製品の競争力を強化する」としている。

 同社によると、CAD、CAE、DCC(コンテンツ作成)、アプリケーション開発などの分野では高度な専門アプリケーションを使用するため、安定した動作環境や高性能ワークステーションが必要であるという。「しかしこれまでのパーソナルワークステーションは、トラブル発生時のサポート不足、低い安定性、導入の難しい高価格などの問題があり、専門的な作業に対する要求を満たせないでいた」(同社)

 そこで同社は「プロ・ソリューション」、「プロ・テクノロジ」、「高い価格性能比」という3つの施策からなるプロ・クオリティ戦略を展開する。各施策の概要は以下の通り。

  • プロ・ソリューション:
    ソフトウェア/OS/グラフィックス分野のベンダとの協力関係を強化することで、動作環境の検証、アプリケーションの認定/最適化、不具合発生時のサポート提供など、安定した動作環境を実現するための活動を進める。また64ビットワークステーション向けソリューションを強化するとともに、パーソナルワークステーションでも64ビット製品同様のソリューション提供を図る。さらに、日本HPと販売代理店の両方でサポートをまかなえる体制を整える。
  • プロ・テクノロジ:
    64ビットプロセッサItanium 2や、同プロセッサに対応する独自開発のチップセットzx-1を搭載する製品を提供するほか、対応アプリケーションの早期市場投入も促進する。パーソナルワークステーションにおいては、CADアプリケーションを最適化する同社のフレームワークHyperTune(ハイパーチューン)の開発を進めている。OSは、HP-UX、Windows、Linuxの3種類に対応させる。
  • 高い価格性能比:
    同社では、「世界規模の研究開発力、部品調達能力を最大限に生かし、価格性能比に優れた製品を提供する」としている。「従来品のシステム全体でコスト見直しを図り、2003年2月より継続的に価格改定を実施しているだけでなく、今後も積極的に価格改定を行い、価格を最適化する」(同社)

 なおプロ・クオリティ戦略の一環として、同社は以下に示す新製品を発表した。

  • HyperTune:ウェブサイトで無償ダウンロード提供
  • NVIDIA Quadro FX3000:25万8000円、同日より販売開始
  • スペースボール5000:7万8000円、同日より販売開始

日本ヒューレット・パッカードのプレスリリース

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