日本ヒューレット・パッカード(日本HP)は、子供向けコンピュータ教育プログラム「アラン・ケイ プロジェクト」を支援する目的で、京都市教育委員会に3500万円相当のコンピュータ機器を寄贈する。日本HPが9月17日に明らかにしたもの。
アラン・ケイ プロジェクトは、コンピュータの研究者で現在米Hewlett-Packard(HP)フェローであるAlan Kayが中心となって運営している活動。Squeak(スクイーク)と呼ばれるプログラミング言語を使ってコンピュータ教育を行い、「子供の発達段階を踏まえたコンピュータ概念、システム構築の際の発想方法の習得と、それに伴う子供の創造性の伸長、ならびに情報化社会に対応できる人材の育成を目的とする」(日本HP)。
国内では京都大学と京都市、京都市教育委員会、京都ソフトアプリケーションが中心となり、2002年9月から3年計画でこのプログラムを実施している。対象校は現在5校のみだが、将来は対象地域を広げる予定という。
日本HPが寄贈する機器は以下の通り。寄贈先は京都市立御所南小学校、同高倉小学校、同京都御池中学校の3校。
これまで学習用コンピュータは、コンピュータ教室に小学校は20台、中学校は40台設置されていた。日本HPの寄贈で、通常授業を行う教室に2台ずつのパソコン配備が可能となり、生徒がより自由にパソコンを利用できるようになるという。
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