USBにストリーミング端末サポートが追加

 USB(Universal Serial Bus)を開発・推進する業界団体は12日(米国時間)、ストリーミングメディア端末をサポートする新しい仕様を発表した。

 USB Implementers Forumは、ウェブサイト上でUSB Video Device Class Specification Revision 1.0をリリースした。この仕様は、ストリーミングメディアに対応した端末をつくるハードウェアメーカーに向けたもので、これに準拠した機器は、PCにプラグインすれば簡単に認識されるようになる。

 USBはハードウェアのインターフェースで、マウスやキーボード、プリンター、スキャナといった比較的低速の周辺機器によく用いられており、480Mbpsの最大帯域幅を持つ。PCなどのコンピュータは、USBソフトウェアを利用して接続された機器をいくつかのクラスに分類することで、広範な種類の端末を認識できる。たとえば、マウスやキーボードは入力端末グループに属することになる。

 Microprocessor Reportの編集長でMicroDesign ResourcesのアナリストでもあるPeter Glaskowskyは、「新仕様は、ストリーミング端末の属性定義を作成するものだ」と述べている。

 USB Implementers Forumは、WebCamのような複雑度の低い端末、ならびにデジタルビデオカメラのような複雑度の高い端末の両方を、メーカーが製造することを期待している。同仕様をサポートした機器としては、デジタルビデオカメラやデジタルスチルカメラ、PCカメラなどがまずリリースされると見られている。

 この新仕様をサポートする端末のプロトタイプは、16日から開催されるIntel Developer Forumで展示されることになっている。

 この他にも、USB Implementers Forumは、USBインターフェースのいくつかの欠点にも取り組んでいる。Glaskowskyは、USBではPtoP接続ができないことから、FireWireと比べると適用範囲の狭いプロトコルだと指摘する。

 「端末間でデータを共有するためには、USBはいまだに、どこかで(PCを)必要とする」(Glaskowsky)

 同団体は現在、USB On-the-Go仕様を用いて、USB機器のPtoP接続を可能にする作業に取り組んでいる。この仕様は、携帯電話やPDA、デジタルカメラなどのポータブル機器を有線で接続して、データ共有の実現を目指すものだ。

 On-the-Goの共同会長を務めるQualcommのUSBプログラムマネージャ、Terry Rempleによると、USB Implementers ForumはUSB On-the-Go仕様の準拠プログラムを作成しており、現在ハードウェアメーカーが、この仕様をサポートした端末が相互運用性認定を受けるために作業を進めているところだという。USB Implementers Forumによる相互運用性の認定を受けた端末は、認定基準をパスしたことを示すロゴを表示することになっている。

 On-the-Goをサポートしたチップは今四半期中に提供される予定で、ハードウェアは来四半期に発表されることになっている。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。

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