NECは9月8日、システムの負荷テストやボトルネック箇所のチューニング、パフォーマンス監視などを総合的に行うことで、システムの信頼性・可用性の向上や業務処理性能の向上などを実現する「システム最適化ソリューション」を製品化し、同日から販売活動を開始した。
「システム最適化ソリューション」は、マーキュリー・インタラクティブ・ジャパン(山中義晴社長)の負荷テストツールやパフォーマンス監視ツールなどをベースに、同社が蓄積したSIサービス提供力や業種ノウハウなどを組み合わせて提供するもの。
システムの開発・運用・保守までのシステムライフサイクルの各段階に応じて、「性能評価ソリューション」、「開発効率化ソリューション」、「パフォーマンス監視ソリューション」の3種を用意した。
「性能評価ソリューション」は、「.NET」やWebサービスなど業界最多の40種のプロトコルに対応した負荷テストツール「LoadRunner(ロードランナー)」を活用し、システムに対する負荷集中時のボトルネックを特定するとともに最適なチューニングを行うことで、システムの信頼性・可用性向上を実現するソリューション。
また、開発および運用段階のシステムに対する性能評価だけでなく、新システムの企画検討段階で活用することで、最適なシステム構成を短期間で作成することも可能。
「開発効率化ソリューション」は、機能テストツール「QuickTest Professional」、およびテスト工程管理ツール「TestDirector」を活用し、システム開発・更新時のテストの実施・管理を確実かつ効率的に実現するソリューション。これによって、Webシステムを始め、クライアントサーバーシステム、SAPシステム、.NETシステムなど多様なシステム形態におけるテストの自動化や工程管理が可能で、システム開発の効率化を実現することができる。
「パフォーマンス監視ソリューション」は、パフォーマンス監視ツール「Topaz」を活用し、エンドユーザー視点でのレスポンス時間やシステムリソース状況の監視を行うことで、システムのサービス品質や可用性の向上を実現するソリューション。システムの性能問題をいち早く検出・警告することが可能で、エンドユーザーへの影響を最小限に抑えることができる。
価格は、「性能評価ソリューション」が180万円から、「開発効率化ソリューション」が230万円から、「パフォーマンス監視ソリューション」が694万円から。同社では、今後3年間で150ユーザーへの提供を見込んでいる。
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