「8月のウィルス被害、国内ワースト1はMS Blaster、世界ではBugbear」--- シマンテックの調査

ニューズフロント2003年09月05日 18時12分

 シマンテックは9月5日、2003年8月のウィルス被害ランキングと不正アクセス被害ランキングを発表した。同社のサイトに寄せられた報告と、同社が独自に行っているネットワーク監視の結果をもとに集計したもの。

 それによると、国内のウィルス被害ランキングは、初登場のワーム「W32.Blaster.Worm」が被害件数217件でワースト1となった。ワーム「W32.Bugbear」の被害件数は207件で前月から2位に下がった。その後、ワーム「W32.Klez」(200件)、スクリプトウィルス「HTML.Redlof.A」(177件)、トロイの木馬「IRC Trojan」(117件)と続いた。6位には初登場のワーム「W32.Welchia.Worm」(114件)が入った。

 世界におけるワースト1は前月と同じ「W32.Bugbear」。その8月における被害件数は2万3733件だった。2位はW32.Blaster.Worm(1万3187件)、3位は、8月中に亜種が発見され、感染再拡大が懸念された「W32.Sobig」(1万2164件)。W32.Welchia.Wormは2350件で9位に入っている。

 シマンテックは、W32.Welchia.WormやW32.Blaster.Wormが広がった最大の原因として、セキュリティホールを放置するユーザの意識を挙げている。企業内での感染については、社外で利用していたノートパソコンを、そのまま社内LANに接続してしまったことに大きな要因があったという。同社は対策として、企業のサーバ側のみならず、クライアント側のマシンにもファイヤウォールを導入することを勧めている。

 世界における8月の不正アクセス件数は、「Microsoft Index Server/Indexing Services ISAPI BufferOverflow Attack」が306件でワースト1となった。2位は「Generic HTTP 'cmd.exe' Request Attack」の256件。3位は「Generic HTTP Directory Traversal Attack」と「Generic WebDAV/Source Disclosure "Translate:f" HTTP Header Request Attacks」で、その不正アクセス件数はいずれも204件だった。

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