NECインフロンティア(斉藤紀雄社長)は9月4日、無線LANステーション「無線LAN ST-Q100-B」、VoIP無線LANクライアント構築キット「無線LAN VoIPカードセット」、および有線LANケーブルを介して無線LANステーションに電源を供給する「スプリッタセット」の3製品を10月10日から販売開始すると発表した。
これまで、IEEE802.11b無線LANネットワーク上でのVoIP通話は、1つの無線LANアクセスポイント配下に6通話程度までが限界とされてきたが、新製品では、同社が開発したQoS技術「パケット数QoS方式」を採用することで、20通話以上、約3倍の通信効率を実現した。また、VoIP通話に加え、通常のデータ通信や動画ストリーミングの再生を同時に高品質に行うことができる。
「パケット数QoS方式」は、従来とは異なり、無線LANネットワーク上で独自にパケット数を減らして通信の効率化を実現する技術。パケット数を減らすために、ドライバソフトウェア部にミドルウェアを搭載し、複数のパケットを1つのパケットとして扱えるようにした。
新製品の「無線LAN VoIPカードセット」を利用することで、パソコンや同社の業務用PDA「PocketGear」でも、パケット数QoS方式によるVoIP機能に対応することが可能となる。また、Webターミナル「Pocket@i 無線LAN VoIPモデル」には同方式に対応したソフトウェアを標準搭載しており、これらの商品と「無線LANステーション」を組み合わせることで、高品質なVoIP機能を備えたQoS対応無線LANネットワークを構築することができる。
同社では、「無線LAN ST-Q100-B」(6万8000円)を3年間で累計1万台、「無線LAN VoIPカードセット」(1万5800円)を3年間で累計10万台、「スプリッタセット」(9800円)を3年間で累計1万台の販売を目指す。
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