アイ・ティ・フロンティアと富士通は、ウェブコンピューティング市場向けミドルウェア製品の企画/開発/マーケティング/販売/サポートを共同展開することで合意したと、9月2日に発表した。
これにより両社は、ウェブブラウザ経由でコンピュータシステムを利用するウェブコンピューティング分野において、新たなミドルウェア製品やソリューションの企画/開発で協力するとしている。共同で企画/開発した製品とソリューションは、アイ・ティ・フロンティア製品として提供する。
両社の提携内容は以下の通り。
- ● 戦略製品の共同企画/開発:
- 顧客のニーズ把握などの企画/マーケティングをアイ・ティ・フロンティアが行い、新規ミドルウェア製品およびソリューションの設計/開発/サポート支援を富士通が担当する。
- ● 共同プロモーション活動の展開:
- ウェブコンピューティング市場向けのセミナーイベントを共同展開し、市場開拓を図る。具体的な活動の第一弾として、アイ・ティ・フロンティアが総代理店として取り扱っているJavaアプリケーション監視ツールWily Introscopeと、富士通のJ2EEアプリケーションサーバInterstage Application Serverを組み合わせたJavaユーザー向けセミナーやカンファレンスなどを開催する。
- ● 戦略製品のサポートサービスの提供:
- アイ・ティ・フロンティアが、戦略製品のサポートサービスを顧客/パートナー企業に提供する。富士通は、アイ・ティ・フロンティアのサポートサービスを支援する。
なお両社は2003年6月に共同プロジェクトチームを編成し、すでに企画作業を進めている。提供予定の製品/ソリューションは以下の通り。
- ● ColdFusion帳票パック(仮称):
- 富士通の帳票ツールSystemwalker ListCREATOR、Systemwalker PrintMGRの一部機能と米MacromediaのColdFusionを組み合わせ、ウェブ上で帳票設計、帳票出力を行う。2003年10月出荷予定。
- ● Introscope-Interstage連携強化(仮称):
- Javaアプリケーションの動作を監視し、ボトルネックを可視化するWily Introscopeの機能を、Interstage上で利用できるよう連携性を強化する。2003年11月出荷予定。
- ● NetCOBOL for ColdFusion(仮称):
- 富士通のNetCOBOL for .NETと、ColdFusionの連携機能を強化し、Webサービス技術で既存のCOBOL資産を活用したレガシーシステムとの統合を実現する。2003年12月出荷予定。
アイ・ティ・フロンティアのプレスリリース
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