DIYパソコン販売店のアロシステム(大野三規社長)は、ユニットコム(久安淳雄社長)の経営権を譲り受けることに、8月29日、基本合意した。10月1日付けで、ユニットコムの発行済み株式の67.3%を取得する。両社の売上高を足し合わせると今年度(04年3月期)の連結売上高は約600億円となり、国内最大のDIYパソコン販売店になる。
アロシステムの大野社長は、「顧客層が重なるデルに対する対抗策や、販売拠点網を拡大するうえでユニットコムとの経営統合は利益がある」とし、ユニットコムの久安社長は、「競争が激しくなるなかで、従業員や会社、わたし自身の将来のことを考えると、アロシステムと経営統合するのがよい選択だ」と話した。
経営統合後は、アロシステムの大野社長が、ユニットコムの代表取締役会長を兼任する。ユニットコムの久安社長は、引き続き代表取締役社長に残る。
DIYパソコンは、自作パソコンとも言われ、顧客がパソコンの仕様を自由に決められるのが特徴。デルはBTO方式によって、事実上、顧客がパソコンの仕様を決められるようになっている。このため、デルの顧客層と、DIYパソコンの顧客層は、多くの部分が重なるという。
アロシステムは、「パソコン工房」の名称で81店舗を展開。ユニットコムは「フェイス」を4店舗、「ツートップ」を7店舗展開している。それぞれの店舗ブランドは、今後とも残す。パソコン工房は地方都市を中心に展開し、フェイスは通販が主力、ツートップは大都市中心で展開する方針。
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