米MicrosoftのInternet Explorerと競合する2つのブラウザの新バージョンが、今週相次いでリリースされた。どちらもより高速で、安定したウェブサーフィンを謳っている。
Netscapeブラウザのオープンソース版を開発しているMozillaプロジェクトは27日(米国時間)に、Mozillaバージョン1.5のベータ(公開テスト)版をリリースした。またノルウェーの商用ウェブソフト開発会社Opera Softwareは28日に、最新ウェブブラウザのアップデート版をリリースした。
Operaの最高経営責任者(CEO)Jon von Tetzchnerは声明の中で、Operaの「技術的なリードが今回のリリースでさらに拡大した」と述べている。「我々の製品テスターからのフィードバックは、Opera 7.20はスピードと性能が大きく改善した、という意見で一致している」(Tetzchner)
OperaとMozillaは何年もの間、MicrosoftのInternet Explorerを使いたくないウェブユーザー層をサポートする役割を主に担ってきた。しかし、このようなユーザーは依然としてごく少数だ。OneStat.comによると、現在ウェブユーザーの95%以上はMicrosoft製ブラウザを使用しているという。
対照的に、OneStatの推定によると、Mozilla利用者はウェブユーザー全体の1.6%、Opera利用者はわずか0.6%だ。ただし、Operaユーザーはウェブ設定上の問題を避けるため、ブラウザがInternet Explorerだとウェブサイトに認識させる設定にすることがよくあるので、この数字は実際より少ない可能性がある。
なおOperaは、今月同社サイトからの最新世代ウェブブラウザのダウンロード回数が、1000万回を超えたと発表していた。
今回リリースされたブラウザは、どちらも小規模な機能補強に留まっており、新世代のブラウザに関連した大きな変更点はない。Mozillaプロジェクトのリリースノートによると、新Mozillaベータ版ではInternet Relay Chat(IRC)のサポートが改善され、電子メールソフトにスペルチェック機能がついたという。また、XMLなどさまざまな標準のサポートも改善され、ローディングが高速化しているという。
Operaのベータ版では、ページの読み込み速度が高速化され、またハンドヘルドコンピュータ用バージョンが改善された。この他にも、ヘブライ語とアラビア語のサポートなど、いくつか改良点がある。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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