日本最大のインターネットショッピングモールを運営する楽天と、PHPとオープンソース・ビジネス大手のゼンド・オープンソースシステムズは、世界トップシェアのWebスクリプト「PHP」を、大型Webサイトにおいて活用するための技術提携をする、と発表した。
発表によれば、楽天は今後、より一層低コストで高品質なサービスを提供していくために、PHPでの開発における技術サポート、新技術導入、開発体制、セキュリティ面で、より強化体制を構築する、としている。今回の技術提携は、この様な背景のもとに、PHPを用いた大型Webシステムへの活用を推進するもので、内容は以下の通り。
具体的には、定例技術打合せを実施し、両社における技術提携内容の推進を図り、各種技術評価やスケジュールなどを検討する。共同技術セミナーについては、11月中旬に、PHPのコア開発者であるイスラエルZend社CTOのZeev Suraski氏やMySQLのコア開発者を講演者として招き、楽天の技術責任者の話も加えて開催する予定だという。
なお、楽天でのZend製品の採用については、現在、「Zend Studio 2.6日本語版」(開発デバッグ・ツール)、「Zend Performance Suite 3.0 日本語版」(高速化ツール)の2種類のPHP周辺の新技術について導入を検討をしている。
また、ゼンドは、「楽天市場」内に「Zend PHP Square」を出店し、前述のZend製品の他に、オープンソース技術「LAMP」により開発された同社パートナー企業開発のパッケージ製品や、RedHatLinuxパッケージなどの販売も併せて実施していく予定だという。
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