日本ヒューレット・パッカード(日本HP)は8月19日、64ビットAlphaプロセッサ「Alpha21364(通称:EV7)」を32個搭載可能なサーバマシン「AlphaServer GS1280 モデル32」を同日より販売、出荷開始すると発表した。
同マシンの提供は、2002年5月、米HP(Hewlett-Packard)と米Compaq Computerが合併した際の製品ロードマップに沿ったものとなる。この時HP社は、Compaq製のEV7と、それに続くEV79の開発継続について約束していた。
今回の新製品は、AlphaServerファミリの最上位モデルで、搭載可能なプロセッサ数を従来の16個から32個に拡張している。これにより「HP社の従来システムや競合他社の32ウェイシステムに対して、8倍以上のメモリバンド幅を実現した」(同社)。
EV7プロセッサ搭載のAlphaServerファミリは、2CPUを実装したCPUボード単位でハードウェアパーティショニングが可能となる。ハードウェアパーティショニングとは1つのシステムのCPUやメモリ、I/Oオプションなどのリソースを複数のパーティションに割り当てる技術。これにより、それぞれのパーティションを独立したシステムのように動作できる。
今回販売するAlphaServer GS1280 モデル32の主な仕様と価格は以下の通り。
なお、日本HPは、2003後半にEV7プロセッサを最大64個まで搭載可能な製品を出荷する予定。また2004年にはEV79 Alphaプロセッサを搭載した製品の発表も予定している。
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