コンテンツ管理ソフトウェアメーカーの米Interwovenは6日(米国時間)、コラボレーションソフトウェアの開発を専門とする米iManageを、1億7100万ドル相当の株式交換と現金で買収することに合意したと語った。
すでに今年初めから提携関係にあった両社だが、今回の合併により、顧客である企業が、書類やその他のコンテンツを使用・共有する作業の全てをカバーする、フルソフトウェアパッケージを販売ができる体制になったと、同社は発表している。
両社の製品は、ともに米Sun MicrosystemのJavaとJava 2 Enterprise Edition (J2EE)技術をベースに作られている。
「合併後の我々は、コンテンツ管理業界の中でも、唯一妥協を行わない、弱点のないソリューションを提供できる」と、Interwovenマーケティング部門上級副社長を務めるJohn Baraは語る。
「今日、どんな競合企業も各々強い分野と弱い分野を持っている。だが、我々はこの合併によって、彼らとは違う土俵に立つことになるだろう」(John Bara)
コンテンツ管理ソフトウェアは、財務情報データからウェブテキストまで、多岐にわたるコンテンツを、カタログ(目録)/インデックス(索引)/アーカイブ(保存)する、エンタープライズ向けツールで、急成長市場であるこの分野で Interwoven 現在業界をリードする企業の1つとなっている。
このようなツールはビジネスには有用だが、顧客の間からは、複数の作業者が同じデータにアクセスし、各自変更を加えることのできるコラボレーションソフトウェア機能を追加を求める声がますます高まっている。
Interwovenの主なライバル会社の1つである米Documentumは、米eRoomから得たツールを使用し、自社ソフトウェアにコラボレーション機能を徐々に加えている。
「ここ数年、コンテンツ管理市場では顧客からの要望が変化してきており、コンテンツ内容のフルライフサイクルをさらに伸ばすソリューションを求める動きが活発化している」と、iManageのマーケティング部門副社長を務めるDan Carmelも述べている。
なお、この買収に際して、iManage株主はiManage株1株に付き、Interwoven株2.09株と現金1.20ドルを受け取る。今年第4四半期には完了する予定。
Interwovenの現CEOであるMartin Braunsは、引続き新会社のCEOと会長を兼ね iManageの現CEO 、Mahmood Panjwaniは、新たに副会長の地位に付くものと見られる。
また、いくつかのアプリケーションは合併後も単体で継続販売されるが、あくまでも両社のツールを組み合わせた統合パッケージ販売に力を注ぐ、とBaraは語る。「理想を言えば、顧客には一度に全てを揃える統合パッケージを購入してもらいたいが、時には顧客がアプリケーションごとに、その都度購入を希望するケースもある」(Bara)
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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