マイクロソフトは8月5日、「Windos Server 2003」など同社のOSで発生するシステム障害を記録し、原因を自動解析するツール「Support Tools for Operating System Phase 6」を発表した。マイクロソフトが国内主要パートナー企業と共同開発したもの。8月15日より同社のウェブサイトから無償提供する。
同ツールは、NTTデータ、NTTデータ先端技術、日本電気、日本ヒューレット・パッカード、日本ユニシス、富士通とマイクロソフトの7社が1998年に共同プロジェクトを発足させ、開発に取り組んでいたもの。これまで同プロジェクトで開発したサポートツールは、パートナー企業が提供するサービスや製品に組み込む形で提供していた。
Support Tools for Operating System Phase 6には、ユーザーモードで動作するアプリケーションのプロセスを記録する「User Mode Process Dump」と、障害記録を自動解析する「Kernel Memory Space Analyzer」が含まれる。
User Mode Process Dumpは、実行中の任意のWin32プロセスに影響を与えたり終了させたりせずに、そのプロセスのスナップショットダンプを生成できる。監視対象プロセスに異常が発生した場合やGUIアプリケーションに動作不良が起きた場合に、自動的に記録ファイルを生成する。生成した記録ファイルはWindows Debuggerで解析する。
Kernel Memory Space Analyzerは、これまで専門知識を必要とした解析を短時間で自動的に実行し、異常箇所を特定する。またストップコードの種類に応じて障害パターンを解析し、分類してデータベースに登録する。新規に障害が発生した場合、類似した過去の障害を同データベースから検索し、解決方法を提供する支援機能も備える。
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