NECは、1台のIAサーバにおいて複数のOSの同時稼動を実現する、仮想マシンソフトウェア新製品「VMware ESX Server 2.0」の販売を、本日から開始したと発表した。
同社の発表によると、「VMware ESX Server 2.0」では、従来は1つだった仮想CPUを2つまでサポートできるようになったため、マルチプロセッサ対応のアプリケーションの性能向上が実現できる。また、仮想マシンの同時稼働台数を80台まで拡張(従来は64台まで)できるため、多くのサーバを統合して効率的にハードウェア資源を活用することができる。
さらに、Windows Server 2003などの最新OSをサポートし、VMware上で最新OSが活用できる。また、Windows NT 4.0などの旧OSと最新OSを同時稼動させることができるため、1台のサーバによる最新OSへの移行を実現。加えて、各仮想マシンに割り当てるCPU使用率を指定(最小値および最大値)することができるため、システム全体のCPUリソースをきめ細かく制御することができる。
「VMware ESX Server 2.0」の販売価格は60万円から。NECでは、今後1年間に100ライセンスの販売を見込んでいる。
仮想マシンソフトウェアは、同一システム内で稼動する複数のOSやアプリケーションソフトを、1台〜数台のサーバに統合することにより、システム全体のTCO(Total Cost of Ownership)を約30%〜60%削減できることに加えて、ソフトウェアの開発・評価の効率化なども実現できる製品として、注目を集めている。
NECでは併せて、サーバの運用管理ソフトウェア「ESMPRO」を新たに「VMware ESX Server 2.0」に対応し、サーバ機器監視・自動運転・サーバソフト監視などの機能を実現した。
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