NECは8月4日、文章データから特徴的な単語(特徴語)を抽出して内容を定量的に分析するテキスト・マイニング・ツール、TopicScopeを販売すると発表した。
TopicScopeは、同社が開発したアルゴリズム「拡張型確率的コンプレキシティ」と自然言語処理技術を組み合わせ、自由記述された文章内に偏って現れる特徴語と係り受け関係(主部/述部/修飾部)をまとまった単位として抽出する。過去の解析結果を保持することで、同じテーマの文章データに対する分析処理を高速化したという。「自社や商品に関する評価をより的確に抽出して効率的な分析を可能とし、顧客の声を反映した商品/サービスの開発や適切な顧客対応など、顧客志向の事業運営を実現する」(同社)
「システム辞書」と呼ばれる一般向け単語データに加え、ユーザーが単語を登録する「ユーザー辞書」も利用できる。単語登録の作業を簡素化するため、システム辞書に登録されていない単語を抽出してユーザー辞書に登録する「未登録語抽出ツール」を備える。さらに、文章データに含まれる単語をもとに文章の種類を判別する「クラシフィケーションツール」により、文章データをカテゴリごとに分類することもできる。
TopicScopeの価格は、1ライセンス(スタンドアロン版)250万円とする。
なお今後NECは、コンタクトセンターを対象とし、同社のコンタクトセンター情報分析ソリューションパッケージCallWarehouseと組み合わせるなどして、TopicScopeの機能強化を図るとしている。
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