キヤノンは7月31日、2003年6月中間期(2003年1〜6月)の連結決算を発表した。売上高は1兆5355億8800万円と前年同期の1兆3844億8300円から10.9%増、営業利益は2159億7400万円で前年同期の1400億2800億円から54.2%増、純利益は1277億6700万円で前年同期の732億500万円から74.5%増となった。
同社は大幅な増益の主な理由に、デジタルカメラ市場で前年に引き続き大幅な増収があったことや、前年同期にOEM先で在庫調整を受け減収となったレーザビームプリンタや半導体製造装置の売上が回復したことを挙げている。
事業別の営業利益は、カメラ事業がデジタルカメラなどを中心とした増収により498億円、前年同期比77.5%増となった。事務機事業はレーザビームプリンタなどを中心とした増収によって2374億円となり、前年同期比33.5%増加。光学機器およびその他事業に関しても、前年同期に85億円だった赤字額が12億円の赤字に改善した。
販売費用および一般管理費用に関しては、研究開発費が1257億円と前年同期に比べ151億円増加した。広告宣伝費や販売促進活動に係わる経費も増大したが、「前年同期比9.7%増と売上の増加の範囲内に抑えた」(キヤノン)。
同社はこの中間決算を踏まえ、通期の業績見通しを上方修正した。売上高は3兆1800億円、純利益2630億円となる見込み。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」