BCN(奥田喜久男社長)の市場調査部門であるBCN総研は、「BCNランキング」から、2003年第2四半期(4月−6月)における店頭市場のメモリーカード販売状況を発表し、台数ベース(USB携帯メモリを除く)で対前年同期比28.3%増と好調に推移していることを明らかにした。
規格別では、「SDメモリカード」が対前年同期比で3倍を超える大幅増を記録し、その結果、台数ベース構成比で31.5%を占め、四半期集計値でランキングトップに立った。「コンパクトフラッシュ」は、対前年同期比1.1%増の微増にとどまり、2期連続で獲得していた首位の座を明け渡した。
「SDメモリーカード」の躍進についてBCN総研では、「デジタルカメラ市場の成長に加えて、キヤノンなどSDメモリーカードを新たに採用するデジタルカメラメーカーの増加が、SDメモリーカードの大幅な需要増へとつながっている」と分析している。
実際に、デジタルカメラの対応記録メディア別構成比(台数ベース)の変化をみると、「SDメモリカード/MMC」対応機のシェアは、2002年第2四半期は11.0%を占める程度だったが、2003年第2四半期では31.5%へと大幅に増加している。
また、NTTドコモ「505iシリーズ」などメモリーカード対応のカメラ付き携帯電話が相次いで発売されており、ここでも、SDメモリーカードは、対抗するメモリースティックを上回る多くの機種で採用されている。
BCN総研では、今後のメモリーカード市場について、「これまでは、デジタルカメラの影響が大きかったが、携帯電話への用途が登場したことで、勢力図にも変化が見え始めている。主に4つの規格で混戦状態にあったが、ここへきてSDメモリーカードが一歩抜きんでる可能性がさらに高まった」と予測している。
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