米Microsoftは米国時間7月24日、WindowsやOfficeの開発をより密接に連携させる戦略を発表した。
同社会長のBill Gatesによると、Windowsの次期OSであるLonghornの出荷に合わせて、Officeやサーバソフトウェアなどの最新版をリリースする方針だという。Longhornの最終版の出荷時期は公表しなかったが、ベータ版は来年リリースする予定だ。また、サーバ向けのLonghornはデスクトップ向けのLonghornと同時期に投入する。
同社の方針は、各OSやソフトウェアの開発を統合するというものだが、製品をひとまとめにするわけではない。同社最高経営責任者(CEO)のSteve Ballmerは、「OfficeはLonghornの一部ではないが、Longhorn向けのOfficeを用意する」と説明している。
アナリストたちは、この戦略により、Microsoftの各製品のリリースがますます密接に影響しあうことを懸念している。ある製品のリリースが遅延した場合、他の製品の発表も遅れる可能性が高くなるということだ。こうしたリスクについてはBallmerも認めている。
この統合戦略はLonghornだけに限られているわけではない。たとえば、同社は24日に、OfficeチームとMSN部門が共同開発したOutlook Connectorを披露した。Outlook Connectorは、ユーザーがMSNのサーバに格納された個人情報に加え、Exchangeサーバ上の電子メールとスケジュール表を同時に利用できるようにするもの。
同社のグループ・バイス・プレジデントのJim Allchinは、より短期的な取り組みについても発表した。Windows XPの2番目のService Pack、同OSのTablet PC版とMedia Center版のアップデートを、2004会計年度(2003年7月〜2004年6月)中にリリースする。ただし、「Windows XPのService Packにはそれほど多くの新機能は搭載しない」(Allchin)という。
同社はまた、2004会計年度の研究開発費を8%増額し、従業員数を約5000人増強する計画を明らかにした。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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