ガートナージャパンのデータクエスト部門は7月24日、2003年第1四半期における国内携帯電話機市場に関する調査結果を発表した。それによると、携帯電話端末の販売台数は前年同期比33.7%増の1190万台で、前期に引き続き2四半期連続してプラス成長となった。
販売台数が好調に推移しているのは、「新規購入者がやや増加したことに加え、カメラを搭載したJava対応端末のリリースを待っていたユーザーを中心に、カメラ付きハイエンド機への買い替え需要が進んだため」(同社)という。
ベンダー別にみると、NECが前年同期とほぼ同じシェアを獲得し、9四半期連続で首位に立った。2位はパナソニックモバイルコミュニケーションズ。前期に続いてカメラ搭載機を投入したことが奏功したという。3位はシャープで、この後を東芝が僅差で追っている。
カメラ付携帯電話端末の販売台数は継続的に増加しており、2003年第1四半期にカメラ付き端末が携帯電話端末販売総数に占める割合は74.5%に達した。
なお、カメラ付携帯電話端末市場では、NTTドコモ向け製品の販売が好調だったNECが、シェア27.0%を獲得して、初めて首位の座についた。
ガートナーは、携帯電話端末市場の今後の展望について、「メガピクセルカメラ付き端末の発売に伴い、ユーザーの機種選択基準が変化し、市場のシェア構造が流動化する」(ガートナージャパン、データクエスト部門の主席アナリスト、光山奈保子)とみている。
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